マンション選びのポイント(中古編)
(2022年4月1日現在の法令等に基づいて解説しています)
マンション管理適正評価制度
今年4月から、『マンション管理適正評価制度 』がスタートしました。既に、マンション管理適正化制度の評価を受けたマンションもあります。適切に維持管理されているマンションが市場で評価されるための仕組みです。マンション選びの参考にすべき項目の一つです。
立地も良く割安な物件が多い
中古マンションの最大のメリットは、新築と比べて割安な物件が多いことです。稀に新築時と変わらない、または上昇しているケースもありますが、多くは新築時よりも割安な価格で購入できます。また、同じエリアの同程度の広さの新築物件よりも割安な場合が多い傾向にあります。中古物件は実際の住戸を見て購入できるので、広さや眺望、日当たり、部屋や設備の状態を確認できます。加えて、そのマンションの雰囲気や管理状況を確認することができるのも大きなメリットです。また、中古物件は駅に近いなど立地が良い物件が多いのも特徴です。その他にも、リフォームやリノベーションにより住居内や設備を一新できることもメリットになります。
デメリットは
リフォームやリノベーションできることがメリットの一つです。一方、購入費以外に費用がかかりデメリットととも言えます。リフォーム済の物件もありますが、その費用が上乗せされていますしリフォームが中途半端な場合もあります。
購入前に大規模修繕計画と修繕積立金の積み立て状況を確認
また、古い物件の中には床や壁などの遮音性や、窓の遮音・断熱・遮熱性などの性能が、最近の物件に比べて劣っているケースもあります。マンションは建築後十数年おきに大規模を行います。2回目3回目と回を重ねるごとに修繕費が大きくなります。
毎月の修繕積立金が値上げされる場合もあります。そのため、入居後に修繕積立金の値上げが借入金の返済計画に影響します。購入前に大規模修繕計画と修繕積立金の積み立て状況を確認することが重要です。
耐震性能
高経年の物件を購入する時には耐震性能に注意が必要です。1981年6月1日以降に建築確認を受けた建物に対しては新耐震基準が適用されています。一般的に、マンションの完成までにかかる期間は階数+3~6カ月だと言われています。50~100戸の中程度の建物でも通常は1年~1年半程度の工事期間が必要です。したがって、1983~85年に完成したマンションは新耐震基準による建物である可能性が高いと言えます。1982年中の完成では新旧の耐震基準が混在しています。
グッドプランナーズの宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー
住みたいエリアが決まっていて、築年数が古くても気にならず、購入費を抑えたい人には、中古マンションは最適です。価格や立地、物件の状態などの希望条件とその優先順位を整理します。納得できる物件をみつけたら早めに決断するのがポイントです。物件はすでに用意されていますから、申込から引き渡しまでの期間が短いのも特徴です。各種手続き等でバタバタしないように事前に調べて準備しておくことも必要になります。
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