どうする?マンションのサッシの寿命

鉄筋コンクリートで頑丈にできているマンションも築後20-30年が経過すると様々な不具合が出てきます。もちろんサッシも同様で経年に伴い変形や付属部品の摩耗などにより、開閉しづらくなる、風が強いと隙間風が入る、結露してカビが生える、外部の音が気になる、クレッセントが傷んで閉めにくい、などの不具合が出てきます。

   

分譲マンションの個々の部屋(専有部内)のリフォームは管理規約のルールに沿って、個人で行うことができますが、窓(サッシ)等は共用部の扱いになるため、勝手に交換することはできませんでした。しかし、2004年に改正されたマンション標準管理規約(多くのマンションで管理規約のひな型とされています)では、各区分所有者の負担・責任において実施することも細則として定めることができる、となりました。住んでいるマンションがこの標準管理規約に沿って細則を変更していれば、区分所有者は、管理組合の理事長に申請して書面による承認を受けることにより、当該工事を各当該区分所有者の責任と負担において実施することができるようになりました。

   

サッシの耐用年数は30-45年と言われています。マンションの大規模修繕は一般的におおよそ12年毎に実施されますが、3回目の大規模修繕のときに各部屋のサッシ交換が必要なります。最近のサッシは気密性や断熱性、遮音性などの性能が36年前のサッシと比較すれば性能が大幅に向上しています。 交換することでマンション性能が向上するので、資産価値の維持・向上につながります。

  

最近では、サッシ交換は一般的に「カバー工法」と呼ばれる工法が使われています。

  

カバー工法とは、既存のサッシ枠を残してその上から新しいサッシ枠と取り付けて、新しいガラス障子を入れる工法です。カバー工法以外でサッシの交換を行う場合、周囲の壁をハツリながら(コンクリートをノミで壊しながら)既存のサッシ枠を撤去して、新しいサッシ枠を設置するので、壊した壁や内装を補修しなければなりませんでした。それがカバー工法なら既存のサッシ枠をそのまま利用するため、壁や内装の工事が一切不要になります。それ以外にもカバー工法には、施工時間が早い(一戸あたり1~2時間)、騒音や振動・ホコリが発生しない、作業員が少人数で済む、などのメリットがあります。このように便利な工法ですが、既存のサッシ枠よりも若干狭くなるというデメリットが1点あります。それはカバー工法は既存のサッシ枠の上から新しいサッシ枠を被せて設置するため、被せた分の厚みだけ枠の寸法が狭くなってしまいます。ただし、狭くなるといっても数センチなので、それほど気にならないといいます。

  

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