2022年は値上がりラッシュの年になっていますが、火災保険を値上げすると損害保険各社でつくる団体「損害保険料算出機構」が発表しました。保険会社にとって近年多発している自然災害による保険金の支払い額が想定以上に膨らんでいることが値上げの主な理由です。

 値上げの時期は、2022年10月頃になると予想され、6~7月には損保各社から詳細が発表されるようです。値上がり幅は地域ごとの災害発生リスクの高低により差がありますが15%~20%になると予想されています。マンションの共用部の火災保険料は地域差に加えて、規模や構造、そして特約の内容により保険料が違ってきますが、年間100万円の保険料で5年契約の場合、15%の値上りになる地域では、次回の保険料が現行の500万円から575万円になります。

 問題は「次回の更新がいつか?」です。今後1~2年で更新を控えているのでしたら、値上がりする前に現行の保険を解約して解約返戻金を受け取り、再契約したほうが得になるケースが多いと思います。管理会社が損害保険会社の代理店となっている場合が多いので、通常、マンションの火災保険は竣工、引き渡し時に保険会社の選定、補償内容の選定を管理組合に代わって管理会社が行い、満期ごとに管理組合は管理会社に満期を知らされ、そのまま更新しているケースが多いと思います。この機会に管理組合として管理会社に火災保険の内容等を確認して見直しを行い、場合によっては他社に見積もりを取ることも必要になるかもしれません。

 ただし、マンション管理組合が加入する共用部分の火災保険は、損害保険会社と直接契約する事はできないので損害保険会社の代理店を探して、契約をする必要があります。代理店を選ぶ場合はマンション共用部分(管理組合)の火災保険に詳しい代理店と、そうではない代理店があることも知っておかなければなりませんし、出来れば何か起きた時にはしっかりと相談に乗ってくれる保険代理店を選びたいものです。保険金請求時には資料の準備など管理会社の協力も必要となる場合があります。

 保険会社を変更する場合は、管理会社の理解も必要ですし管理会社と上手く付き合えそうな保険代理店を選ぶことも重要になります。今年の10月まで残された日数は、そう多くはありません。早急に行動を起こして、まず保険の内容を確認してみることをお勧めします。

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